
SUNDAY
AWARD HISTORY 受賞歴
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2020.12.25
令和2年度(第75回)文化庁芸術祭賞
(演劇部門 新人賞) -
2021.5.17
第40回 2020年度日本照明家協会賞
奨励賞

INTRODUCTION イントロダクション
人生はミステリー
ミステリー作家として有名なアガサ・クリスティーによる名作小説『春にして君を離れ』を原作に、2018年、世界ではじめてミュージカル化した音楽座ミュージカルの最新作。初演での好評を受けて、2020年に全国で再演しました。コロナ禍により、中止・延期を余儀なくされたものの、実際の上演では主人公のジョーン・スカダモアを演じた高野菜々が“令和2年度(第75回)文化庁芸術祭賞(演劇部門 新人賞)”を受賞するなど高い評価をいただきました。
STORY ストーリー
弁護士の妻として子どもたちを立派に育て上げたジョーン・スカダモアは、バグダッドに次女バーバラを見舞った帰り、ひどい雨に降られて砂漠に足止めをくってしまう。砂漠の強い日差し、薄暗いレストハウス、本も読み尽くして話す人もなく、やることもなければ食べるものも缶詰ばかり。退屈な日々の中でジョーンは、自らの「素晴らしい」人生を思い出す。美しく塗りこめられた思い出は、時間とともに少しずつ真実の姿をさらけだし、やがてー。
MOVIE ムービー
VOICE 観客の声
- 「もう一度やり直せたなら…」出会った頃に戻ってやり直したいとジョーンは言った。初演では気づけばいつでもやり直せるって、しそんな風に受け取ってました。でもシシャは言ってる、「やり直せない、また新たな陽がのぼる…」。「いままで」をチャラにはできない。巻き戻してやり直せる訳ではないから、「いままで」の自分、影の部分も受け入れて向き合って「これから」を生きていくんだな…と。〜略〜
- 再演で、初演とは違う思い気づきがあったけれど、今日はじめて何だかぜんぶが納得いったというか理解できたというかつながったというか、そんな気分です。SUNDAY何回目〜!?書きたいこといっぱいありますがまだ脳内スクランブルなので全公演終わるまでには、まとまったら書きます。
- 1つ1つの言葉とメッセージとメロディが心の深いところに響きました。私もがんばれる、前にすすもう。音楽座の舞台に出会うと毎回そう思います。
- あたたかみのある照らし方だけでなく、ときどき怖いくらいに冷酷に感じる照明の美しさ。ジョーンの心の内を示すような衣装の使い方(上着を剥ぎ取った後から、どんどん彼女の内側がさらけ出され始める)。演出がもう、すごかった…脚本もすごかったわ…。一つ一つの台詞が後から後から効いてくる。最初は「表」だった台詞が後々「裏」を見せるリプライズ。終盤の砂漠での怒濤の展開、からの、乗客と別れて「降りる」演出がすごい。一つ一つのシーンどころか一瞬一瞬が絵になる作品だったな…。声も音楽も役者さんの身体(動作、ダンス)も衣装も舞台美術も照明も、全てが一瞬一瞬を織りなすパーツみたいだった。 〜中略〜 歌声も音楽もすごかったし、終盤のあの色んな人の歌声が一つ一つ積み重なってジョーンに重くのしかかってくるような歌(タイトルがわからない)がもう、すごかったな…。あの墓石の演出に背筋が寒くなった。「これ以上照らさないで!」という台詞がもう…!生きていると誰しもこういう内省に沈み込んでしまう瞬間があると思うんだけど、そのときの人のこころを切り取ったような台詞。
CREATIVE クリエイティブ
原作:アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』
脚本・演出・振付:ワームホールプロジェクト
音楽:高田 浩・金子浩介
美術:伊藤雅子
衣裳:原まさみ
ヘアメイク:川村和枝
照明:渡邉雄太
音響:小幡 亨
音楽監督:高田 浩
歌唱指導:桑原英明
メインビジュアル・題字:ニコラ・ド・クレシー
撮影:二階堂健
製作著作:ヒューマンデザイン
based on the novel ABSENT IN THE SPRING by Agatha Christie writing as Mary Westmacott ABSENT IN THE SPRING Copyright © 1944 Rosalind Hicks Charitable Trust. All rights reserved.




