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INTRODUCTION

“いま”を生きる全ての人に伝えたい、
大人のファンタジー

『スノーグース』や『ポセイドン・アドベンチャー』で知られるポール・ギャリコの小説を原作に、人のつながりが希薄になっている“いま”という時代に向けて究極の愛の形を描いた作品。構想19年を経て2008年に創作し、出演者と観客を「見る・見られる」関係から「ともに参加する」関係へと変化させたラボシアター形式、文化庁巡回公演としての小中学校での上演など、変化しながら再演を続けている。悲惨な生い立ちと戦争体験によって誰にも心を開けなくなった人形遣いの男と、どこにも居場所がなくなった少女、そして男が操る七体の人形を主人公に、物語は展開していくー。

story

田舎町からやってきた、身寄りのない一人の少女。彼女にはマレル・ギュイゼックという名前があるのだが、周囲からはムーシュ(蝿)というあだ名で呼ばれ、蔑まれていた。都会に出てきたものの、器量が良いわけでもないムーシュは挫折続き。とうとう落ちぶれた場末のストリップ小屋からも追い出されてしまう。行くあてもなく、生きる気力を失って川に身投げしようとするムーシュだったが、そんな彼女に不意に赤い髪の人形が声をかける。続いて現れる、個性的で魅力あふれる人形たち。やがて彼女は死のうとしていたことも忘れ、人形たちとの会話に没頭していく。そんな様子を人形舞台の裏側でじっと見つめる男がいた。一座の座長のキャプテン・コックは、先ほどからムーシュの前に現れている7人の人形の遣い手。ムーシュに不思議な魅力を見出したコックは、彼女を一座の仲間に入れることにするのだが…。

  
cast    
キャプテン・コック/レイナルド 広田勇二
ムーシュ 森 彩香
   
にんじん 高野菜々
ジジ 北村祥子
デュクロ博士 藤田将範
マダム・ミュスカ 清田和美
アリファンファロン 大須賀勇登
ムッシュニコラ 五十嵐 進
   
ゴーロほか 上田 亮
バロット 安中淳也
ボスケほか 新木啓介
   
存在ほか 井田安寿
兼崎ひろみ
後藤さつき
小林啓也
冨永波奈
林 芳弥
平田 薫
 

(2019年9月24日現在)
※稽古の進行状況によりキャストは変更する場合がございます。

voice

会場である稽古場に入ると、そこは想像していたより狭い空間で、椅子が円形においてあって、ステージも客席も同じフロアーなんだ。お客さんは全員黒い服、お客さんもお話の中に存在してる感じなの。ステージと客席の隔たりが無く、正に自分もお芝居の中にいるみたい。台詞も歌も、音楽も聞こえないけど、その分、身体全体で響きを感じ、役者さんの表情や心情を間近で感じ、今までに無い公演だった。大きなステージで、一歩引いた目線で観劇するのも、それはそれで面白いけど、聞こえない人にとって、より身近に体感できる今回の公演は更に楽しめるものになっていたよ。(30代女性)

音楽座の”七つの人形の恋物語Ⅱ”を観劇。人生の中で、空間・一体感・人生観…どんな舞台より、こんなに感激した舞台は初めてだった。原作をこんなにも素晴らしい解釈で、こんなにも間近で感じれられて。音楽座に出会えて本当によかった!(男性)

今日の芸術鑑賞は、まるで小学生の時の自分を見ているようでした。私はムーシュと同じで、周りから必要とされていなかったからです。観ていていろんなことを考えさせられました。必要じゃないものは、この世にはないなんて初めて知りました。(中学3年女性)

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