Menu

泣かないで

INTRODUCTION

重厚なテーマをダンスミュージカルとして描いた作品

1994年初演。芥川賞作家である遠藤周作氏の『わたしが・棄てた・女』を原作に、重厚なテーマを美しい旋律と踊りで綴ったダンスミュージカルとした。街が復興のエネルギーに満ちていた終戦間もない東京を舞台に、雑誌の文通欄で知り合ったクリーニング工場の女子工員・森田ミツと、貧しい大学生・吉岡努の二人を巡る人生の軌跡が物語を展開していく。初演時に観劇した遠藤周作氏が号泣し、「自分の作品で泣いたのは初めてだ」と語った逸話がある。遠藤周作没後20年にあたる2016年に、脚本、演出も新たにしたラボシアター版も上演。

  • 1994.5.24第四回グローバル舞台賞
  • 1995.2.27第二回読売演劇大賞優秀作品賞
  • 1995.2.27第二回読売演劇大賞優秀女優賞
  • 1995.2.27第二回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞
  • 1995.2.27第二回読売演劇大賞優秀スタッフ賞
  • 1998.2.27第五回読売演劇大賞優秀作品賞
  • 1998.2.27第五回読売演劇大賞優秀女優賞
  • 1998.2.27第五回読売演劇大賞優秀スタッフ賞

story

昭和24年、貧しい大学生の吉岡努は雑誌の文通欄で知り合ったクリーニング工場の女子工員・森田ミツとデートをする。大学生とのデートに胸をときめかせるミツ。だが、やるせない気持ちのはけ口が欲しいだけだった吉岡は、ミツと一夜を共にした後下宿を引き払い、姿をくらませる。そうとは知らないミツは、次のデートを夢見てカーディガンを買うために残業に励む。給料袋を握りしめて店に向かうミツだったが、酒と博打に溺れる工員の田口が生活費のことで女房と言い争う場面に遭遇。目をそらし通り過ぎようとするミツの心に、女房に背負われている赤ん坊の泣き声が突き刺さる。結局ミツは、残業で稼いだ金を田口の女房に差し出してしまうのだった。一方、大学を卒業し、小さな会社に就職した吉岡は、社長の姪である三浦マリ子に思いを寄せるようになる。

movie

voice

ミツが生きていることがまわりの人を変え、死が吉岡を変え、「泣かないで」を観ている人、一人ひとりの何かを変えていく……。そんな力のあるミュージカルでした。

一度観たので今度は冷静に観られるのかなと思っていたのですが、不覚にも前回以上に泣いてしまいました(^^;
先を知っている分、これから起こる事への感情移入が強まり、またいろいろな場面でミツの優しさや健気さに心を打たれました。
一緒に観劇した友人は介護の仕事をしているため、より感じるものがあったようです。
スール山形の「忍耐と努力を必要とするもの」という台詞がすごく分かるとともに考えさせられたと言っていました。

無垢な心は傷つきやすいけれど、何より強いのだと実感させられました。人は生きていくうえで、何かに傷つき誰かを傷つけてしまうことがある。受けた傷が大きいほど、人に優しくなれるのかもしれません。

staff

  • 原作/遠藤周作(『わたしが・棄てた・女』)
  • 脚本・演出/ワームホールプロジェクト
  • エグゼクティブプロデューサー&クリエイティブディレクター/相川レイ子
  • 音楽/井上ヨシマサ・高田浩
  • 振付/杏奈・畠山龍子
  • 美術/朝倉摂
  • 衣裳/宮本宣子
  • ヘアメイク/宮内宏明
  • 照明/大島祐夫
  • 音響/小幡亨
  • 音楽監督/高田浩
  • 歌唱指導/桑原英明
  • 製作著作/ヒューマンデザイン

音楽座メイト募集

音楽座メイト入会はこちら