『星の王子さま』を原作に描く音楽座ミュージカル「リトルプリンス」をベースに、飛行士の体験を観客が追体験。飛行士自身の回想はVRを、王子が自分のことを語る場面ではライブのミュージカルを用いて演出した。
また、最後のシーンでは参加者ひとりひとりが思い思いに星を現出させ、全員で一つの作品を創る仕掛けを入れ込んでいる。
株式会社アルファコードについて / Webサイト:https://www.alphacode.co.jp/
2013年よりバーチャルリアリティ(VR)コンテンツの開発を行い、その実績を活かしたソリューションとして、2015年5月14日、VRコンテンツ制作ソリューション「VRider(ブイライダー)」の提供を開始。本ソリューションではVR用ヘッドマウントディスプレイ向けに、8Kを超える動画VRコンテンツの企画・撮影・編集・エンコード・再生までをワンストップで提供しています。
NEWSニュース
- 2018.06.22
“ライブ”のミュージカルと最先端のVR技術のコラボレーションによる
世界初事例の革新的コンテンツ。
2017年2月、株式会社アルファコードの協力によりトライアル版を公開した革新的コンテンツ。最先端のVR技術を用い、同時にライブのミュージカルを組み入れるという、他に類を見ない世界初事例の試みである。演劇関係者、VR関係者問わず、「鳥肌もの」「役者を身近で感じ、観客さえもVR内に存在させる演出のおかげで、孤独感を感じることは全くなかった」など、大きな反響を呼んだ。




はじまりからミュージカルに引き込まれた。われわれ観客はまずVRをつけていない状態で、主人公の“ぼく”をリアルで見ていた。そして、“ぼく”が「VRをつけてください」というのでVRをつけると、VRの中で表示されている映像に、いま目の前にいたはずの“ぼく”が立っていた。つまり、VR内では今と同じ状態が事前に撮影された映像が流れているのだが、目の前で“ぼく”がわれわれに語りかけている様子が、一瞬、リアルなのかバーチャルなのか(ARなのか?)区別がつかず脳が混乱し、間違い探しをするように釘付けになってしまった。
今まで仮想現実の中で見ていた役者たちが、今度は目の前で演じ歌っている。例えるなら、今まで映画でしか見たことがなかった俳優が突如目の前に現れ、目の前で映画の続きを演じているような不思議な感覚だった。これはミュージカルだけを見ていたら味わえない感覚かもしれない。
観客は誰1人として同じ光景を観てない。つまり、個別にこの“ハイテクな企み”に参加しているのである。観客参加型の演劇、サイリウムを振って応援する、スマホで投票し、物語のエンディングを観客が決める、といったものがあるが、これもまた、観客参加型、しかも物語に入り込むことの出来るユニークなものである。遊園地のアトラクションではなく、あくまでも演劇、しかも物語の主要人物を“体感”、まだ“初演”なので試行錯誤の部分もあるようだが、いずれにしてもエキサイティングな試みだ。
- 原作/アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』
- 『リトルプリンス』オリジナルプロダクション
- 総指揮/相川レイ子
- 脚本・演出/ワームホールプロジェクト
- 音楽/高田 浩・金子浩介・山口琇也
- 『リトルプリンスアルファ』
- 脚本・演出/ワームホールプロジェクト
- 振付/上島雪夫
- 美術/伊藤雅子
- 衣裳/朝倉摂・原まさみ
- ヘアメイク/川村和枝
- 照明/塚本悟
- 音響/小幡 亨
- 音楽監督/高田 浩
- VR企画制作/株式会社アルファコード
- 製作著作/ヒューマンデザイン
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