明治三十九年初春。本郷千駄木にある自宅の縁側で、夏目漱石は物思いにふけっていた。
雑誌「ホトトギス」に『吾輩は猫である』を発表して好評を博した漱石は、小説で生きることを願っていたが、生活を考えるとなかなか踏ん切りがつかない。苛立ちを妻の鏡子に向ける漱石に、女中までが神経病扱い。そこへ亡き正岡子規に代わって「ホトトギス」を編集する高浜虚子が訪ねてきた。早速漱石は虚子に小説『坊っちゃん』の構想を話し始める。父から危うく勘当されそうになった坊っちゃんは、十年来奉公している女中・清のとりなしで、何とか事なきを得る。坊っちゃん贔屓の清にかかると、無鉄砲な生きざまも、気性が真直ぐで末は立身出世と良いことづくし。しかし、学校を卒業して中学の教師の職を得た坊っちゃんは、清と別れて四国の松山へ旅立つことになる。
夏目漱石が『坊っちゃん』を書いた11日間の物語
1992年の初演時から「日本のオリジナルミュージカルの到達点」と評され数々の演劇賞を受賞した音楽座ミュージカルの記念碑的作品。苦悩の底にあった夏目漱石が小説『坊っちゃん』の執筆を通して自己を回復していく姿と、それを受け止める妻・鏡子の愛を描く11日間の物語となっている。漱石の英国留学中に亡くなった親友・正岡子規が小説の中の「山嵐」と重ねられていたり、早世した嫂が現れたりと、史実とフィクションを織り交ぜた全くのオリジナルストーリー。漱石の日常と小説世界がシンクロする巧みな脚本・演出が高い評価を得た。
- 1994.1.20第28回紀伊國屋
演劇賞・団体賞 - 1994.2.28第一回読売演劇大賞
優秀作品賞 - 1994.2.28第一回読売演劇大賞
優秀女優賞 - 1996.2.28第三回読売演劇大賞
優秀女優賞




泣いたぜ
久々に頭痛が起きるほど号泣したぜ…
心にしみるぜ
痛くて
苦しくて
あったかくて
優しいぜ
人生やんなっちゃうぜ!
何が起きるかわかんにゃいもーん
肝心なのは自分に負けないことだ!
ちゃんとボールを受け取ることだ!(男性)
負けない心、自分に負けないことの大切さ、なぜ生きるのかではなくていかに生きるのかが重要なこと・・・たくさんのことを学ばさせて頂きました。
それと同時に、自分の行き方が中途半端に思えて、恥ずかしくなりました。
本当に一生懸命に自分の人生と向き合っているのか。
答えが、イエスではないことに気づいたのです。
いつも愚痴ばっかり言っていて、できないことを他人のせいにして・・・・
そんな自分が恥ずかしくなったのです。
いつだってやり直せる。少しずつ使えていかなきゃ。
どんなボールも受け取ってみせる。
どんなボールだって、投げられる。(女性)
本当に素晴らしくて、沢山メッセージもらいました!
途中で夜空の星を見上げるシーンがありましたが、
本当に人間は一人ひとりが流れ星のような存在なんだと思いました。
毎日毎日命を削って燃やしながら、在るべき場所へ流れていきます。
まさに一瞬のきらめき。
星は自分の力で光ります。沢山の他の星とぶつかりながら。
両親が大事につけてくれた、自分の名前。
それが自分とゆう星の名前です。
その意味の通り、真っ直ぐ澄んだ心で生きていけたらいいな。(女性)
- 総指揮/相川レイ子
- 演出/ワームホールプロジェクト
- 脚本/横山由和・ワームホールプロジェクト
- 作曲・編曲/船山基紀
- 振付/畠山龍子
- 日舞振付/花柳若由美
- 美術/高田一郎
- 照明/塚本悟
- 音楽監督・編曲/高田浩
- 歌唱指導/桑原英明
- 音響/小幡亨
- 衣裳/八彩たま子
- ヘアメイク/山田かつら
- 製作著作/ヒューマンデザイン
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