7dolls 7dolls

AWARD HISTORY

  • 2022.7.4

    第6回 園田・加納賞

7dolls

INTRODUCTION

“いま”を生きる全ての人に伝えたい、
大人のファンタジー

2008年初演。人は、人によって変わることができる。ポール・ギャリコの同名小説を原作に、構想19年を経て創作。人のつながりが希薄になっている“いま”という時代に向けて究極の愛の形を描いた。悲惨な生い立ちと戦争体験によって誰にも心を開けなくなった人形遣いの男と、父母の死後に育ててくれた祖母が亡くなり、どこにも居場所がなくなった少女。ふたりは男の操る七つの人形を通じて心を通わせ、互いに本当の自分を取り戻していく。2012年からは、脚本、演出も新たにした音楽座ミュージカル初のラボシアター作品としても上演。

STORY

田舎町からやってきた、身寄りもなく生きる少女。彼女にはマレル・ギュイゼックという名前があるにもかかわらず、周囲からはムーシュ(蝿)というあだ名で呼ばれ、蔑まれていた。器量が良いわけでもなく、貧相な身体をしたムーシュは挫折の連続。結局、落ちぶれた場末のストリップ小屋からも追い出されてしまう。行くあてもなく、生きる気力を失い、川に身投げしようとするムーシュ。そのとき不意に、赤い髪の人形が彼女を呼び止めた。ムーシュの前に次々と現れる魅力的な人形たち。やがて彼女は死のうとしていたことも忘れ、人形たちとの会話に没頭していく。そんな様子を人形舞台の裏側でじっと見つめる男がいた。一座の座長で人形遣いのキャプテン・コック。ムーシュに不思議な魅力を見出したコックは、彼女を一座の仲間に入れることにするのだが…。

MOVIE

VOICE

  • 会場である稽古場に入ると、そこは想像していたより狭い空間で、椅子が円形においてあって、ステージも客席も同じフロアーなんだ。お客さんは全員黒い服、お客さんもお話の中に存在してる感じなの。ステージと客席の隔たりが無く、正に自分もお芝居の中にいるみたい。台詞も歌も、音楽も聞こえないけど、その分、身体全体で響きを感じ、役者さんの表情や心情を間近で感じ、今までに無い公演だった。大きなステージで、一歩引いた目線で観劇するのも、それはそれで面白いけど、聞こえない人にとって、より身近に体感できる今回の公演は更に楽しめるものになっていたよ。(30代女性)
  • 音楽座の”七つの人形の恋物語Ⅱ”を観劇。人生の中で、空間・一体感・人生観…どんな舞台より、こんなに感激した舞台は初めてだった。原作をこんなにも素晴らしい解釈で、こんなにも間近で感じれられて。音楽座に出会えて本当によかった!(男性)
  • 今日の芸術鑑賞は、まるで小学生の時の自分を見ているようでした。私はムーシュと同じで、周りから必要とされていなかったからです。観ていていろんなことを考えさせられました。必要じゃないものは、この世にはないなんて初めて知りました。(中学3年女性)

CREATIVE

原作:ポール・ギャリコ『七つの人形の恋物語』 < オリジナルプロダクション >
総指揮:相川レイ子
脚本・演出:ワームホールプロジェクト
音楽:高田浩・井上ヨシマサ・石川亮太 <2021年プロダクション(『7dolls』)>
脚本・演出・振付:ワームホールプロジェクト
音楽:高田 浩・井上ヨシマサ・石川亮太
美術:久保田悠人
衣裳:原まさみ
ヘアメイク:川村和枝
照明:塚本 悟
音響:小幡亨
音楽監督:高田 浩
歌唱指導:桑原英明 人形製作:人形劇団プーク
イラストレーション:建石修志 製作著作:ヒューマンデザイン